ボウズハゼの滝登りとは?和歌山県古座川町「滝の拝」とは?【ダーウィンが来た】

NHK「ダーウィンが来た」で取り上げられた、
滝登りをする魚「ボウズハゼ」
そして滝登りの舞台、
和歌山県古座川町「滝の拝」についてまとめました。

目次

  1. ボウズハゼの生態
  2. ボウズハゼ滝登りの舞台・和歌山県古座川町「滝の拝」
  3. 「滝の拝」にまつわる伝説の石

1.ボウズハゼの生態

https://ja.wikipedia.org/wiki/ボウズハゼ

ボウズハゼはハゼの一種です。
全長は20センチ程度。
日本と台湾、韓国に分布しています。、
日本では、福島県より西の
太平洋沿岸から、沖縄にかけて
分布しています。

ボウズハゼは渓流に生息し、
仔魚は川を下り、海で過ごします。
そして成魚と同じ斑紋が
現れると、長い集団で川を遡上しはじめます。
餌となる苔を求めての行動と言われています。

遡上の際、堰堤や、岩、滝を登ります。
腹部の吸盤と丸い唇を使い、
尺取り虫のように上がっていくそうです。

中・上流域に到達すると、川底付近で暮らします。
産卵期は7月から9月。

冬季は、大きな石の下や淵で過ごします。

2.ボウズハゼの滝登りの舞台・和歌山県古座川町「滝の拝」

https://ja.wikipedia.org/wiki/滝の拝

和歌山県、紀伊半島南部古座川町に
名称・天然記念物「滝の拝」があります。

「たきのはい」と読みます。

古座川の支流、小川(おがわ)が1キロ程、水路状になっています。
そこに無数の甌穴が開いています。
小石が水流にもまれた際、岩を削って出来たものです。
「ポットホール」と呼ばれるものです。

この奇観の川の奥が、
落差8メートルの滝になっています。

この滝をボウズハゼが「登って」行くのです。

滝の拝を登る・http://wmnh01.blog113.fc2.com/blog-entry-580.html

毎年初夏から晩夏までの
風物詩となっています。

滝の拝では、滝壺にアユが密集するため、
アユ釣りの名所ともなっています。

筆者は海も山も深くて美しい
紀伊半島をよく旅しました。

川湯温泉、湯の峰温泉、
勝浦温泉と泉質も良い温泉も多いです。

もちろん海の幸、山の幸も
新鮮で期待を裏切りません。

熊野本宮大社、熊野速玉大社など
心安らぐスポットも多いですから、
ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

3.「滝の拝」にまつわる伝説の石

「滝の拝」には浦島太郎のような伝説があります。

滝の拝に住んでいた、滝の拝太郎という侍がいたそうです。
太郎は、願掛けとして、刀で岩に穴を掘っていました。

1000個を掘るまで、あと一つ999個で
刀を滝の中に落としてしまいました。

大切な刀です。
太郎は滝壺に潜って、刀を探します。

太郎は七日間経っても姿を現さず、
村人は死んでしまったと思いました。


太郎の初七日間法要をしていると、
なんと太郎が戻ってきたのです。

「滝壺の中に立派な宮殿があって、
滝の主のお姫様と侍女に大歓迎してもらったのだ。」

出典 http://www.town.kozagawa.wakayama.jp

太郎は、おみやげに丸い大きな石を貰いました。

滝つぼではゴロゴロと
雷のような音が鳴っていたのですが、
太郎が石を持って帰って以来、
聞こえなくなったそうです。

この伝承の石は、
滝の神様をお祀りしている
金比羅神社の境内に残されています。

自然の水流と小石でできた甌穴が、
いつからこの伝説に結びついたか興味深いです。

以上ボウズハゼと和歌山県滝の拝についてまとめました。
読んでいただきましてありがとうございました。

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