ゴールデンライオンタマリンはどんな猿?何を食べる?どこの動物園で見られる?

ゴールデンライオンタマリンは、赤みのある黄色の毛が輝く美しい猿です。
顔の周囲の毛が長く、ライオンのように見えます。

ブラジルの東南部にのみ生息する希少種です。
この記事ではゴールデンライオンタマリンに生態や、
個体数減少の危機、日本でどこで見られるのかをまとめました。

【目次】
1.ゴールデンライオンタマリンはどんな猿?簡単に解説
2.2017年・ゴールデンライオンタマリンの個体数減少危機
3.ゴールデンライオンタマリンは日本のどこで見られる?

1.ゴールデンライオンタマリンはどんな猿?簡単に解説

出典 Wikipedia

ゴールデンライオンタマリンはブラジルの南東部、リオデジャネイロ州沿岸の熱帯雨林にのみ生息します。
標高300メートル以下の森林の中の、丘や沼地などで見ることが出来ます。

個体数は1981年の調査では200頭以下と推定されましたが、
保護、繁殖させた個体を森に返す活動が功を奏して、
2014年には野生で3000頭を越しました。


出典 Wikipedia

体長はおよそ26cm。尾長は31cm。オナガザル科に属します。
体重が620gくらいです。
寿命は10年から15年程度です。


生活は2匹から8匹のグループで過ごします。
オスは子育てを手伝います。子供はたいてい二匹です。

日中は最大12時間活動します。木から木へと移動して過ごします。
雑食性で、主として朝はフルーツ、昼以降は虫やカエル、トカゲ、鳥類の卵などを食べます。
この他に木や花の蜜、動物園ではササミ、ゆで卵なども餌で与えているようです。

夜は、木の上や洞で眠ります。
肉食動物を避けるため、地上から11mから15mの高さを好みます。

行動範囲は広く平均で123ヘクタールです。
東京ディズニーランドとディズニーシーを足した大きさが100ヘクタールです。
この広大なテリトリーを、様々な発声方法で確認しあっています。

2.2017年・ゴールデンライオンタマリンの個体数減少危機

`ブラジルの生物保護区・出典 Wikipedia

一旦数を増やしたゴールデンライオンタマリンですが、近年また大きく減少する危機に瀕しています。
以前の減少は森林の減少、ペット用の乱獲などが原因でしたが、
今回の減少は黄熱病が原因です。

2017年、ブラジルでは80年ぶりの黄熱病流行しました。
人間は250人が亡くなり、更に様々な種類の猿が数千匹死にました。
この影響で、ゴールデンライオンタマリンは個体数が30%も減少しました。
普段、森林でしか見かけないのに、草原で多くの死骸がみられる状況でした。

ワクチンの投与が急がれていますが、
2020年に流行したコロナの影響で遅々として進まない状況です。

3.ゴールデンライオンタマリンは日本のどこで見られる?


ゴールデンライオンタマリンを見られる動物園は
日本では、静岡県の浜松市動物園が唯一です。

•住所 浜松市西区舘山寺町199
•営業時間 9時から16時30分(入園は16時まで)
•休園日 12月29日から31日
•アクセス 東海道新幹線浜松駅 北口バス乗り場・1番から
「30 舘山寺温泉」ゆきに乗って約40分・「動物園前」で降ります

入園料は大人(高校生以上)410円です。なんと中学生以下が無料です!
(上記の情報は2020年9月現在のものです)

浜松市立動物園では、1994年にゴールデンライオンタマリンがやってきました。
リオとリカのペアで、相性が良く、20回出産し38頭の子供を産みました。

生まれた子供のうち9頭は他の国に輸出されました。
2020年現在、見られるのは2頭ということです。

浜松市動物園にはおよそ120種類の動物がいます。
舘山寺温泉や浜名湖の観光を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか?


この記事では美しいゴールデンライオンタマリンについてまとめました。
猿の中では「キンシコウ」と並んで可愛い種だと思います。

キンシコウ・出典 Wikipedia

読んでいただきましてありがとうございました。